保証と補償と保障の違いは?

使い分けができていますか?

『ホショウ』と同じ呼び方でも実は3者3様使い方が異なります。順番に解説していきたいと思います。

『保証』とは、家電を買ったときに必ずついてくる保証書からも想像できるようい「間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと」(デジタル大辞泉より)を意味しています。

このことから保証は年金において使われます。「老後の生活は年金で保証します」という意味合いです。近頃では2千万円問題や支給年齢をさらに遅らせるなど、本当に保証されるのか疑わしい諸問題がありますが、いずれにしろ年金では「保証」という漢字が用いられます。

次に『補償』ですが、「損失を補ってつぐなうこと。特に損害賠償として財産や健康上の損失を金銭でつぐなうこと」(デジタル大辞泉より)と意味します。

つまり補償は損害保険で使われます。「補」には「おぎなう」という意味があり「償」には「つぐなう」という意味があり、補って償うことから補償には「発生した損害を補って償う」というわけです。

損害保険は発生した損害に対し、事故が発生する前の状態に原状回復することを目的とした保険であることから「補償」という漢字が用いられます。

最後に『保障』ですが、「ある状態がそこなわれることのないように、保護し守ること」(デジタル大辞泉より)と意味します。

つまり、保障は生命保険・医療保険で使われます。「保」は守り、「障」は差し障りのあるを意味しますが、つまりは、“差し障りのあるものから守る”という意味があるのです。

病気やケガ、亡くなった場合などこれまでの日常生活に差し障りが出たものから守るために医療保険や生命保険があるわけですが、広義では社会保障も“保障”を使います。

なにげなく「ホショウ」と読んでいても実はそれぞれ目的によって使い分ける必要があるというわけです。

少しはためになりましたでしょうか?引き続きよろしくお願いいたします。